 牛と人との関わりは旧石器時代に遡(さかのぼ)ります。2万年以上前に描かれたといわれるラスコー洞窟の牛の壁画はあまりにも有名ですね。旧石器人は野生の牛を狩猟の獲物としていました。人が家畜を飼うようになったのは今からおよそ1万年前。はじめは牛よりも小さくて扱いやすい、羊やヤギが飼われました。野生の牛の家畜化は紀元前6000年頃。今のイラクのジャルモ遺跡から、家畜牛と思われる骨が見つかっています。  牛が人間に飼われるようになっても、始めから乳を搾っていたわけでなく、そもそもは肉や皮が主目的でした。搾乳の始まりはずっと後で、紀元前2900年頃のメソポタミアの神殿壁画に乳を搾る様子が描かれています。牛の乳はヤギの乳よりずっと多量で味もよく、しかも肉と違い屠殺(とさつ)しなくても繰り返し食糧となります。人間にとってまたとない栄養源となったわけです。やがて、乳からバターやチーズ、ヨーグルトといったさまざまな乳製品も作られるようになります。こうした乳利用の文化はエジプトやヨーロッパ、インドへと広まり、永い時を経て飛鳥時代の日本に伝来しました。 |
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アルファベットの「A」は牛の頭の象形文字から派生したといわれています。Aを逆さにするとまさしく牛の顔に見えますね。また、ギリシャ文字のα(アルファ)は牛を意味するAlef(アレフ)という言葉に由来しているといいます。 それだけ牛は重要視されていたんですね。 |
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