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ミルクの基礎知識
牛乳と健康
牛乳はカラダにいい、飲むと背が伸びる、牛乳でよく眠れる・・・。体の成長や健康のための理想的な食品として、世界中で親しまれている牛乳。飽食の時代といわれる現代だからこそ、豊富なカルシウムをはじめ、バランスよい栄養を無理なく手軽に摂取できる牛乳の役割は、ますます重要になっています。
牛乳のカルシウムは優等生。
厚生労働省が実施している国民栄養調査によると、カルシウムはいまだに摂取不足。世界的にも低い水準といわれています。もともと日本の土壌は火山灰土のためカルシウムの含有量が少なく、そうした土で育つ野菜や自然の水もカルシウムが少ないのです。それだけに牛乳、乳製品は貴重なカルシウム源ということができます。牛乳にはコップ1杯(200g)で約220mgのカルシウムが含まれていて、成人一日の摂取基準量の1/3を補給可能。しかも牛乳のカルシウムは吸収率が野菜や小魚に比べても高く、効率よく体に摂り入れることができるのです。
トピックス
健康日本21
厚生労働省では健康寿命を延ばすための運動として、「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を展開しています。その一環としてカルシウムに富む食品の摂取量増加がうたわれ、牛乳・乳製品、豆類、緑黄色野菜の積極的な摂食を呼びかけています。
〈各年代のカルシウム摂取量と所要量〉
厚生労働省平成13年国民栄養調査より
※妊婦・授乳婦のカルシウム所要量は通常量にそれぞれ300mg、500mgを加えた量が目安です。
カルシウムの大切な役割。
では、牛乳に豊富に含まれるカルシウムは、体の中でどういう役割をもっているのでしょうか。
カルシウムの主な働き
●丈夫な骨を作る。
●筋肉の収縮に機能する。
●神経伝達をスムーズにする。神経の興奮を静める。
●出血した血液の凝固に関わる。
●細胞分裂やホルモンの分泌に関わる。
体内に存在するカルシウムの99%は骨や歯に、残りの1%は血液や筋肉、神経などに含まれています。カルシウムの第一の役割は丈夫な骨を作ること。骨は主にカルシウムとコラーゲンでできていて、コラーゲンを鉄筋とするならカルシウムはセメントの役目をしています。骨以外の部分のカルシウムはわずか1%。しかし、そのわずかなカルシウムが上の表にあるように、筋肉の収縮や神経の伝達、ホルモンの分泌など、生命維持に不可欠なとても重要な役割を担っています。
骨がスカスカになる骨粗しょう症。
生命維持に欠かせないカルシウムは足りなくなると、骨からどんどん溶けだして使われます。この状態が続くと骨は鬆(す)が入ったようにスカスカに。これが骨粗しょう症です。通常、骨密度は20代がピーク。後は徐々に減っていきます。特に女性は閉経後にがくっと低下するので要注意です。骨粗しょう症になると、腰が曲がったり、わずかな衝撃でも骨折しやすくなります。高齢になるほど、そうした骨折がきっかけで寝たきりになるケースも多くあります。また最近では中高齢者だけでなく、過度なダイエット志向などで若者でもカルシウム不足が深刻です。骨粗しょう症予防には、若いうちからしっかりとカルシウムを摂る習慣をつけ、丈夫な骨を保ちつづけることが何より大切。毎日の牛乳が未来の健康にもつながっているのですね。
骨量の推移
体にすぐれた栄養バランス。
哺乳類の赤ちゃんは離乳までの間、ミルクだけで育ちます。ミルクは生命機能を維持するとともに、体をどんどん発育させてくれます。そのことからも牛乳がバランスよく栄養をもった、素晴らしい食品であることがわかりますね。私たちの体は成長期を過ぎても、細胞が少しずつ生まれ変わっていて、そのためにも栄養素がバランスよく必要なのです。
牛乳で背が伸びる?
牛乳のタンパク質は食品タンパク質の中でも、最もすぐれたもののひとつ。必須アミノ酸をバランスよく含み、消化吸収もされやすいのが特長です。タンパク質は体を作っている重要な成分。筋肉や血、髪、皮膚、骨。あらゆる細胞を作るほか、ホルモンの生成や免疫機能にも深く関わっています。牛乳をたくさん飲むと背が伸びるといわれているのは、良質なカルシウムとタンパク質のおかげなのです。
毎日の元気のもと。
牛乳には毎日の元気に欠かせないエネルギー源となる、脂肪分や糖質も。乳脂肪は微細な脂肪球として存在しているので消化吸収がよく、リノール酸などの必須脂肪酸を含んでいます。また、熱量が高いので効率のよいエネルギーになります。牛乳の糖質は乳糖といいます。カロリー源となるだけでなく、カルシウムの吸収を助けたり、腸内の善玉菌の働きを活発にするパワーがあります。
牛乳で風邪に負けない。
牛乳にはビタミンA、ビタミンB2をはじめ各種ビタミン(ビタミンCは微量)も含まれています。ビタミンAは視力を正常に保つ働きや、生殖、免疫機能の維持、肌や粘膜を健康に保つ働きがあります。ですから病原菌などが体に入るのを防いでくれるのです。ビタミンB2は栄養代謝を高めて成長を促したり、舌や唇、目などの健康に関与しています。
トピックス
牛乳と運動で骨密度アップ!
牛乳のカルシウムはもともと吸収率のよいカルシウムですが、より吸収を高めるにはビタミンDを一緒に摂るのが効果的です。因みにビタミンDは干し椎茸やきくらげ、青魚などに豊富。
もうひとつは運動です。運動することでカルシウムが骨にしっかり摂り込まれます。特にバドミントンやバスケットのような瞬発型スポーツが効果的だといいますが、年齢やライフスタイルにあわせてどんな運動でもかまいません。毎日の牛乳と適度な運動で、丈夫な骨作りを心がけましょう。
 
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